
2012年05月02日
ホームレスの人と出会ったこと

こんばんは
城(タチ)です。
いきなりですが『ビッグイシュー』という雑誌をみなさんご存知ですか。
もともとはイギリスで始まったソーシャルビジネスですが、社会復帰を
目指すホームレス状態にある人が路上で一冊300円で販売して、
売り上げの一部を自分のその日の収入に充てる。
こつこつ積み上げていってまずは路上からアパートへの入居を目指す。
http://www.bigissue.jp/
今の会社に再就職する前、名古屋で支援スタッフとして活動していました。
雑誌の卸、販売支援、
日々の生活のサポート(当然女性の場合は女性スタッフで)、
生活保護申請など役所への同伴(そうしないと追い返されることがある)、
医療従事者や色々なサポート団体との連携
夜回り
etc...etc...
私達はなかなか家を失うことのリアリティが持てずに、他人事と捉えてしまいがちです。
テーブルの足が一本折れてもなんとか立っていられても二本三本と
同時に折れては無理なのと同じで、ある日突然、まさか自分が、と
振り返る当事者の方々は結構多いんです。
つまりホームレス問題は私達を取り巻く社会の問題そのもの。
この実感を忘れずに、日々もう一度建築と向き合い、勉強をしています。
自分自身を取り巻く世界への、いつのまにか偏った見方を少しでも
矯正していきたい。
沖縄へ来たのも、そんな意思があったからです。
内地へ行く機会があったらぜひ販売者を探して声をかけてみてほしいです。
ホームレスの人に抵抗がある方も、この雑誌自体
読み物としてすごく充実しているので一度オススメします!
(表紙は宮本亜門さんと、自閉症の作家東田直樹さん)
ではでは
Posted by AKS at 21:24│Comments(0)