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2009年07月03日

パラパラとマジマジ

僕には、パラパラと、もしくは、マジマジと読み返したくなる、本があります。
今日はパラパラの方の紹介

谷川俊太郎の詩選集 1・2・3。
パラパラとマジマジ
ファンの方にはべたと言われるかもしれませんが、
『朝のリレー』はやっぱり好きです。

カムチャツカの若者が きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は 
朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が ほほえみながら
寝がえりをうつとき

ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウィンクする



この地球では
いつもどこかで朝がはじまっている


ぼくらは朝をリレーするのだ


経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき耳をすますと


どこか遠くで目覚まし時計のベルが鳴ってる

それはあなたの送った朝を


誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
谷川俊太郎 「朝のリレー」

この詩を読むと、なんだか清々しい気持ちになります。
たった数行で、人の心持ちを変化させるなんて、すばらしいです。
その他にも、完全にジャズってる感がある、言葉遊びの詩なんかを、とくに意味を
考える事なく音楽を聴く感覚で読むと、これまた、心地よい感じになります。

詩集で思い出しましたが、アルチュールランボーの『地獄の季節』。
パラパラとマジマジ
これは、強烈ですが、10代後半にはまって、何度も読みました。
今でも、時々読みます。
ちなみに、訳者によって、結構違うテイストになっていて、個人的には、小林秀雄 訳
以外は好きになれません。
いつか、村上春樹 訳 がでないかなーと、密かに心待ちにしています。
レオナルド・デカプリオ主演『太陽と月に背いて』でランボーの半生が描かれていますが、
これを読んで、映画を見るとまた違った視点で楽しむことができます。
デカプリオの演技も必見です。

村上春樹といえば、村上朝日堂など彼の随筆はパラパラ読むのにもってこいで、
繰り返し読んでもとても面白いです。
パラパラとマジマジ
ちなみに彼の小説はマジマジと読み返す本の代表です。また次の機会に紹介します。
それでは、よい週末を!
(仲本)

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Posted by AKS at 21:23│Comments(0)
 
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