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2008年09月24日

軍艦島について

軍艦島

人間が人間の目的で造ったところに人がいない。

そうすると、そこには人間の目的だけのカタチが残る。

個人が有した影ではなく、圧倒的な規模の地帯が居残る。

完全に社会、人間生活から抜け落ちたその時、建造物は威厳、貫禄というもの

をはじめて持ち備える。

人がいる時は、人の目的で機能している。

人がいなくなると、それは死ぬ。

しかしその時から建造物はやっとひとりで時を刻む。

雨に打たれても、風にさらされようと、一度「在る」ことになったものはなか

なか死なない。

そればかりか、そこから建造物は建造物だけの時を刻み、生きている。

あの威力、あの威厳。

決して死んだものからの風格ではない。

人がいなくては成立しないはずの建造物は、人がいなくなって、それでも生きていた。

そこに人はいない。
                         
                                (仲本)
軍艦島について
←只今17位! 廃墟萌え!  



Posted by AKS at 12:59│Comments(3)
この記事へのコメント
「廃墟萌え」良いっすねぇ。

内に入って行くにつれて、自分が経験した事のない場所、肌でしか感じれない空気に触れて、不安と期待がいりまじる空間になっている。終わってしまったことで、違う何かが産み出てくる期待感を覚えてしまいます。

人から離れたことで、人が惹きつけられる、そんな滑稽さが魅力的っすねぇ♪
Posted by miyaisam at 2008年09月24日 21:31
miyaisamさん 
コメントありがとうございます。

確かに滑稽ですよね。
そこに「在る」はずのものがない。
その事によって、想像力が働くんでしょうね。
Posted by 仲本 at 2008年09月25日 17:55
軍艦島・・・

一度は行ってみたいです


沖縄の廃墟だと「中城高原ホテル」ですが
もともとオープンしたんだかしてないんだかわからないので
生活感が全然ないんですよね

でも生活感が残っている廃墟は
撮影時ちょっと恐いかも・・・
Posted by takkaja at 2008年10月17日 20:18
 
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