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2007年11月02日

意外?な事実

意外?な事実

 沖縄の住宅は、鉄筋コンクリート造が大半を占めます。

それで、コンクリート打設工事では、そのコンクリートの調合が
設計に適しているかどうか打設前に運ばれてきたコンクリートを現場にて
確認検査をします。

検査項目は、コンクリートの軟らかさを測定するスランプ試験、
コンクリートに含まれる空気量の測定、塩化物の測定です。

その許容値は、スランプなら±2.5㎝。(所要スランプによって若干違い有り)
空気量は所要空気量±1.5%。塩化物は0.3㎏/㎥以下と決まっています。

たとえば、スランプが18㎝で空気量4.5%のコンクリートを要求した時、
現場に搬入されたコンクリートを測定した結果、スランプ値が18.5㎝、
空気量4.2%、塩化物が0.028という数値が出た場合、
「打設して良い」
という判断。


そこで、ずっと前から不思議に思っていたことを先日 生コン屋さんに
聞いてみました。
スランプ試験や空気量の測定は、いつも規定の許容差に近い値が出るのに、
塩化物含有量だけは、いつも0.028とか0.031とか規定よりかなり余裕のある
桁違いで測定されて、この0.3って本当に意味あるの?
と思っていたことです。



そうしたら意外なことが。

確かに0.3という規定は大きいけれど、沖縄で使われているコンクリートの
質がいいから測定値が小さすぎる、ということらしいのです。
海砂を使っているから川砂を使う他県に比べて塩化物含有量が高いのかと
思っていたら意外にも他県のほうが高いところが多いそう。
というのも、川の景観が変わるから、という理由で川砂を使えないところも
あるらしく、砂を中国などから輸入しているらしいのです。
それで輸入した砂は塩化物が多かったりするようで、場所によっては、
塩化物含有量が0.1を超えることもあるそう。
もう長くこの検査立会いをしているけれど、沖縄では考えられない数値です。

私の思い込みだけれど、これだけ海に面している沖縄はなんでも塩分が
多いって思っていたら違うんですね。
でも、やっぱり規定の0.3以下ってかなり余裕。
日本で使われているコンクリートは優秀ってことでしょうか。



                            (前里 悦子)

←只今18位!いやはや毎日が勉強です





Posted by AKS at 21:47│Comments(2)
この記事へのコメント
えぁ〜! (島くぅとぅばー  になってる?)
建築専門内容だね〜

おれも  がんばりま〜す......ので  おまえも...楽しめよ!


確かに沖縄のRC技術はス・ゴ・イ
島酒 飲むのが好きなだけそうに見える  オヤジが
とんでもない  職人(匠)だったりするからね〜
Posted by ...日々思う⁈ at 2007年11月02日 23:36
...日々思う⁈ さんへ

コメントありがとうございます!
そうなんですよね、優秀な職人さんがいっぱいです。
私も楽しんで仕事します。
Posted by G&E at 2007年11月03日 17:55
 
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