久しぶりの更新となりましたが、皆様コロナウイルスの影響はなくお過ごしでしょうか?
今回はコロナウイルスが流行する前の事を書きたいと思います。
久しぶりの記事の割には1年前の出来事かよ!とのご指摘は勘弁してください。。。
さて今回はTOTO沖縄さんのご好意で福岡のTOTOミュージアムへ1泊2日の研修旅行へ行って来た時のことです。
こちらではTOTOの歴史や最新のユニットバス、海外向けの高級仕様商品の展示を見学しました。
調光ライトに浴室テレビ、肩湯機能、ジェットバス、床の自動清掃機能・・・
研修のあとは一緒に参加していた他の設計事務所の方々との懇親会でした。
日々の業務や好きな建築など皆さんと熱い建築談義を。
そして福岡といえば屋台!
ホテルに帰るまでにラーメン、もつ鍋、うどんと屋台巡りを、、、
皆の食欲についていけず、たまたま近くを通りかかったのでこっそりアルド・ロッシ設計のホテルイルパラッツォを見学に。。
2日目は午前中にキャナルシティ内にあるTOTO研修室にて研修を受け、午後は自由行動との事で福岡市内の建築巡りをしてきました。
まずは黒川紀章設計の福岡銀行
お昼時だった為か吹き抜け下のテラスで食事している人、読書している人など様々な人々が個々に居場所を作って気持ちよさように利用されていました。
続いて近くの浄土真宗本願寺派・光圓寺へ。
設計は柿沼守利(白井晟一事務所出身)。
天神の大通り沿いであるのですが、1歩敷地の中に入ると静謐な世界がそこにはありました。
高密度な都心部にありながらも、そこだけ別世界かのような空間が広がっていました。
内部は見学できず残念、、、
続いて前川國男設計の福岡市立美術館へ。
打ち込みタイルとハツリコンクリートが印象的な建物ですが、壁面や天井のハツリが無機質なコンクリートに職人の手作業による温かみを感じます(職人は泣いていたことかと)。
1979年にこれだけの建築が作れたことが凄いなと感銘を受けた建築でした。
最後に山下設計設計のなみきスクエアへ。
こちらの施設はホール、音楽演劇練習場、図書館、行政支所からなる文化複合施設との事でしたが、
平日にもかかわらず役所の利用者、老人会の集まり、児童館、自習スペースで学生が勉強していたりと老若男女、多くの利用者がいて、
柱壁により大空間が緩やかに領域わけされ、1つの建物(空間)に様々なコミュニティーが作られている建築でした。
今回このような素晴らしい体験ができてTOTO沖縄さんへ感謝です。
現在世界中でコロナウイルスが蔓延し、旅へ行きたくても気軽に行けない世の中となっております。
ただこんな世の中だからこそ建築に出来ること、そしてこれからの建築のことを考える機会、これまでの建築を見つめ直す機会となっているのかと思います。
この旅を通して改めて建築が持つ力というのを感じられた2日間でした。